石垣島と宮古島のダイビングスポットの違いとは?ライセンス取得講習のポイントも解説!
沖縄でダイビングをするなら宮古島か石垣島がおすすめ!と言われたことはありませんか?
友達からのおすすめやSNSを見て旅行先を決める方は多いですが、石垣島と宮古島のどちらも何度か潜ったことがある人に、それぞれの島ごとの海の違いを聞けるチャンスは中々ないでしょう。
ダイビングスクールマレアは石垣島と宮古島で10年以上サービスを提供しているので、それぞれの島の特徴が知見としてたまっています!私も両方の島で講習やファンダイビングのガイドをしてきました。
今回は、ダイバーのお客様によく聞かれる「どっちの島がおすすめ?」について解説します。
まずは石垣島と宮古島の私的おすすめダイビングスポット3選から!
毎月先着5名様限定でコース料金が50%OFF!マレア石垣島のダイビングライセンス講習キャンペーン
目次
Toggle石垣島のダイビングスポット3選
川平石崎「マンタシティポイント(MCP)」
山と谷が段々畑のように広がっている地形で、山のところにマンタがクリーニングのために集まってきます。ホンソメワケベラを代表とするクリーニングフィッシュが山の上にいるので、マンタはその体を掃除してもらうためにやってくるのです。
マンタを見るときには石垣島独自のルールがありますので、しっかりブリーフィングを聞いてからダイビングしましょう!
春と秋はマンタの求愛の季節となるため、何枚かのマンタが集合するシーンが見られます!求愛行動のために山の上をぐるぐる回ったり、おなかを合わせて泳いだりと、大迫力なマンタウォッチングができますよ。
また、このポイントには多様なサンゴが海底を覆っているので、青い海でカラフルなサンゴとマンタという、石垣島らしいコラボレーションの写真を撮ることができます。
大崎「アカククリの根」
ダイビングボートを係留する浅場から緩やかな坂道のようになっている砂地のポイントで、大きな岩やサンゴが点在する地形です。
名前の通り、このダイビングスポットでは「アカククリ」の群れを見ることができます。スペードの形を横向きにしたような形の魚で、20cm以上の大きなサイズの魚が群れになっている景色が圧巻です。
アカククリ以外にも「チンアナゴ」や「クマノミ」、サンゴの下に隠れている金色の「キンメモドキ」がぐしゃっと群れている様子は時間を忘れて見ていられます。
アドバンスドオープンウォーターダイバーを取得しているダイバーは、海底の水深20~25mくらいにいる、「ヤシャハゼ」や「ヒレナガネジリンボウ」を観察することができますよ。びっくりさせて隠れられないように、息を凝らしてマクロ写真の撮影に挑戦してみましょう!
黒島「カメパラダイス」
冬または台風の影響で北風が強い時期に行くことが多い、八重山諸島の黒島にあるダイビングスポット。黒島周辺は岩場が多いので、冬のプランクトンが少ない水中環境と相まって透明度が高いことが特徴です。
黒島には「ウミガメ研究所」がありますので、ウミガメの産卵や放流を行っている影響からウミガメの遭遇率が高いです。足にIDタグが付いている子は研究対象のウミガメで、出会えたらラッキー!
ここではドロップオフに生息する「カスミチョウチョウウオ」も群れていて、沖縄らしい青い海に黄色と白の体が映える景色を観察することができます。
また、このダイビングスポットは別名「マンタランチポイント」とも呼ばれ、たまーにマンタが通り過ぎることもありますよ。
宮古島のダイビングスポット3選
下地島「魔王の宮殿」
宮古島の三大地形ポイントである魔王の宮殿は、ダイバーに人気ナンバーワンのダイビングスポットです。水深20mほどにある水中洞窟の入り口はダイバー1人が通れるくらいの小さい穴ですが、中へ入ると大きな空間になっていて、奥には自然のスポットライトに照らされた魚たちのシルエットを見ることができます。
さらに奥へ進むと魔王の部屋と呼ばれる空間があり、私には波と太陽がゆらめくリズムが魔王様の鼓動に見えます!
伊良部島「沈船いらぶ」
伊良部大橋ができる前に宮古島と伊良部島を結ぶ交通便だったカーフェリーを漁礁として沈めているダイビングスポット。人為的に沈めた船なので損傷が少なく、日本国内では珍しく船内を通り抜けることができる沈船スポットです。
伊良部島に位置するため、南西の風が吹く春〜夏の時期に行ける可能性が高くなります。季節によっては、キンメモドキやツバメウオが船内に群れており、赤いサンゴのイソバナのシルエットが船内から見ると青い海のコントラストで綺麗に写真に収めることができます。
沈船の底は泥や錆が溜まっていて巻き上がりやすいので、中性浮力をマスターしてからダイビングしてみてください!
伊良部島「クロスホール」
夏の時期に人気が高い縦穴型のダイビングスポットです。20mを越える入り口近くには「ノコギリダイ」や「ヨスジフエダイ」が群れていて、たまにウミガメが泳いでいることもあります。
洞窟の中は真夏のお昼前後に直角に入る光のおかげでとても明るく、眩しいほどの光の中へ浮上します。光が入ってくるところが洞窟の出口ですので、中性浮力を保って砂を巻き上げないようにすることが重要です。
光の出口は見る角度によって「十字(クロス)」に見えることが名前の由来です。出口をでると、これまでダイバーが吐いた泡が地中からでてくる不思議な現象が見られます。まるでシャンパンの中に入ったような光景です。
宮古島と石垣島のダイビングの違い
宮古島 | 石垣島 | |
ダイビングスタイル | 洞窟・地形ダイビング | 海洋生物ウォッチング |
水底の構成物 | 岩場・転石 | 砂地・サンゴ |
見られる人気生物 | ウミガメ・ロウニンアジ イソマグロ・ウミウシ類 |
マンタ・ウミガメ・バラクーダ ハナヒゲウツボ・ハゼ類 |
平均水深 | 18~20m | 10~13m |
ビーチダイビング | ビーチから深場まで行ける。ナイトダイビングやビーチダイビングも多い | サンゴ礁内の遠浅なビーチが多く、ビーチダイビングに不向き |
雨が降ったらどうなる? | 島に降った雨は地中に蓄積され、海へ湧き水として流れる。その湧き水は淡水で冷たくハロクラインが見られる。 | 山から流れる川の影響で大雨の振った後は透明度が落ちる。 |
講習場所 | 基本的にビーチ | 基本的にボート |
宮古島はサンゴの隆起でできた島で、石垣島は火山が隆起した島。島の成り立ちが違うことで海の中の様子も大きく異なります。
大きな違いは通年の透明度で、宮古島の方が透明度は高く光の差し込みを楽しむことができます。石垣島は川の影響で山からの養分が海に流れ込み、水中の栄養が豊富なことから透明度が下がることもありますが、その分生き物が豊富なのです。
初心者ダイバーにオススメしたいのは石垣島でのダイビング
石垣島はビーチダイビングの環境は少ないですが、体験ダイビングやライセンス取得コースの初心者からボートダイビングの経験を得ることができます。ボートで向かうダイビングスポットは美しい砂地や広大なサンゴが多いのが特徴です。
着底できる砂地では、コンパスナビゲーションや初心者ダイバーの中性浮力の練習に持ってこいです。サンゴが群生している場所も多いので、自然と中性浮力を意識したダイビングを行ってもらうことになります。
講習中でもボートダイビングで向かう場所はファンダイビングチームと同じ場所ですので、ダイビングスポットによってはウミガメやマンタと出会えるチャンスがあるかもしれません。石垣島では、体験ダイビングでも運が良ければマンタを見られることがあります。
もちろん、カメラ派のベテランダイバーさんは深場のハゼを見つけに行ったり、期間限定で見ることのできる幼魚を写真に収めたりする方がいますので、その日参加しているダイバーさんによって潜る環境を変えることがあります。
同じダイビングスポットでもガイドのコースによっては前回とガラッと異なるダイビングになるかもしれません。
アドバンスを取得したダイバーにオススメしたい宮古島でのダイビング
宮古島ではダイビングに優れたビーチが多いので、ライセンス講習や体験ダイビングなどの初心者ダイバーさんはビーチダイビングに参加することが多いです。ビーチスポットには美しいサンゴやカラフルな魚たちが多く、砂地の浅いビーチは浮上や潜降などのスキルを練習する環境が整っています。
宮古島のボートダイビングは基本的には洞窟ダイビングを行うため、天井がある空間に入ることが多くなります。PADIの講習開催におけるルールでは、緊急時に浮上ができないので講習中に洞窟や沈船などの頭上がふさがれている場所には行くことができません。
ボートダイビングをしても洞窟の中に入ることができずに洞窟の外で経験ダイブを積むことになってしまうかもしれませんので、宮古島の洞窟ダイビングを経験するには、講習終了後にボートファンダイビングの追加をすることをおすすめします!
まとめ
同じ人気の沖縄離島と言っても、そのダイビングスタイルは大きく異なります。スキューバダイビングで自分が見たい景色や出会いたい生き物がいる場所を探して、お出かけしてみてください。
マンタやウミガメなどの人気生物に会いたい方は石垣島へ、
洞窟やドロップオフなどの地形ダイビングを楽しみたい方はアドバンスを取得してから宮古島へ!
ダイビングスクールマレアは石垣島にも宮古島にも沖縄本島にも店舗があり、3つの店舗を周遊するお客様も多いです!いずれかの店舗でリピーター様向けのキャンペーンを開催していることも多いので、Webサイトやメールマガジンで情報収集して、沖縄の様々な海を楽しんでください!
毎月先着5名様限定でコース料金が50%OFF!マレア石垣島のダイビングライセンス講習キャンペーン
この記事を書いた人
吉野みずほ(40)PADIコースディレクター
立命館大学 政策科学部卒業
得意なことは、少人数で学習効果の高いトレーニングを行うことと、サンセットを眺めながらの美味しいビールの飲み方
– Profile –
実家のある京都で幼少の頃より山や湖などの自然で遊び育ち、大学を卒業した後に東京で就職。人材紹介会社の勤務を経て、趣味として始めたスキューバダイビングでプロ資格まで取得。
その後、生徒だった時に尊敬していたインストラクターを追いかけて沖縄へ移住。宮古島で7年間のインストラクター勤務の後に、マレーシアで年に1回だけ開催されるトレーナーコースでPADI最高峰インストラクター資格を取得。
ダイビングスクールマレア史上2人目の最高資格を所持する女性インストラクターとして、最南端店舗の石垣島で初心者からダイビングを極めたいプロ志向の方まで優しく丁寧に指導しています。