ダイビングの年齢制限はいくつ?【2025年最新】
ダイビングスクール マレア石垣島の吉野です!今回の記事では、お客様からの質問が多い「ダイビングと年齢」の関係を説明します。
スキューバダイビングは生涯スポーツといわれることもありますが、実際のところどうなのでしょうか?良いことも悪いことも包み隠さずにご紹介します。

シニアダイバーとダイビング
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目次
Toggle1. スキューバダイビングに年齢制限はある?
ダイビング指導団体のPADIが定めている参加最低年齢は、ファンダイビング(ディスカバーローカルダイビング)もライセンス講習(オープンウォーターダイバー)も体験ダイビング(ディスカバースクーバダイビング)も全て、「10歳の誕生日を迎えた方」とされています。水中ではどうしても自分で考えて判断しなければならないことがあるので、そのためにも最低年齢を10歳と設定しています。
逆に参加年齢に上限はありません。健康であれば、いくつになってもダイビングは可能です。ただし、ダイビング活動に参加するにあたり、年齢に関係なく必要な提出書類である「ダイバーメディカルチェックシート」の提出が必要です。
これは、健康や病気に関する10個の質問に回答するもので、該当する項目がなければダイビングの参加に問題ありません。また、該当箇所があったとしても、医師の診断を受けて「ダイビングするにあたって健康上の問題がない」という許可・署名をもらえれば、ダイビングをすることができます。
よって、ダイビングは健康であれば何歳になっても参加することのできる「生涯スポーツ」と言われるのです。

シニアダイバーとウミガメ
2. 高齢者も楽しめるスキューバダイビング
ご高齢の方でもダイビングを安全に楽しむことはできます。ただ、そのためには自身への身体的・精神的なストレスを最小限にして潜ることが重要です。
例えば、以下のような点が考えられます。
- 自分の体にあった操作しやすい快適な器材を使うこと
- 寒さの少ない夏や、沖縄のような水温が温かい海で潜る。または寒さを防ぐための適切な装備を身につけること
- ダイビングを初めて間もない時期には高い頻度でダイビングの機会を作り、ブランクをあけないようにスキルアップする
- 信頼のできるインストラクターが在籍するダイビングスクールで講習を受け、しばらくはスキルアップのために通うこと
他にも、ダイバーによってはジムやスポーツクラブ等で日常的に運動している方が多いです。実際にマレア石垣島店に通っているダイバーの中には、スイミングに通って体力をつけている方がいます。
飲酒や喫煙も水中活動に影響があるため、ダイビングを機にやめた方もいます。このように、ダイビングを始めることで日ごろからの健康意識が改善することもあるようです。

シニアダイバーとマンタ
ダイビングスクールマレアでは、どの店舗も初心者講習からずっと通い続けてくれているビギナーダイバーさんが多いため、深くてハードなダイビングよりは、浅めの水深でのんびり水中を楽しむことが多いです。
そのため、ダイビングライセンスを取ったばかりの方や、カラフルな魚たちを見てのんびりダイビングをしたいという方でも安心してファンダイビングに参加することができます。
石垣島はマンタが見られる場所として有名ですが、マンタは比較的浅いところ(水深15m前後にいることが多いので、ビギナーダイバーでもマンタに出会えたり、ウミガメやサンゴ礁に住むカラフルな魚たちとのんびり楽しんだりすることができます。

石垣島でウミガメとダイビング
3. スキューバダイビングは何歳まで続けられる?
先述した通り、健康であればスキューバダイビングには年齢の上限はありません。ただし、ダイバーメディカルチェックシートに該当する項目があれば、医師の診断書が必要です。また、近年は60歳以上の方が潜在的な病気が原因で事故に遭遇するケースが増えており、多くのダイビングショップで独自の年齢制限が定められています。
以下は、ダイビングスクールマレアの参加年齢に関するルールです。
<ファンダイビング>
- 60歳以上のダイバー
予定ダイビング最終日から起算して1年以内の有効な医師の診断書が必要
- 65歳以上のダイバー
予定ダイビング最終日から起算して3か月以内の有効な医師の診断書が必要
- 75歳以上のダイバー
ご予約受付ができません。
<ダイビングライセンス講習>
- 60歳以上のオープンウォーターダイバー講習参加
予定ダイビング最終日から起算して1年以内の有効な医師の診断書が必要
- 65歳以上のオープンウォーターダイバー講習参加
予定ダイビング最終日から起算して3か月以内の有効な医師の診断書が必要
- 70歳以上のオープンウォーターダイバー講習参加
ご予約受付ができません。
日本でのスキューバダイビングの傾向として、人口と同じく高齢化が進んでいるのが現状です。しかし、実際には高齢者と言っても見た目もお元気で、はつらつと活動されている方が非常に多いです。ところが、自覚症状のない病気がダイビング活動をきっかけとして発症し、重度の障害や死に至る事故が増えてきているとの実例があることが沖縄県マリンレジャーの問題となっています。
厳密にいえば、高齢者ダイバーと若年層ダイバーを比べると、潜水障害の発生率は同じです。しかし、高齢者ダイバーの方が比較的多くの死亡事故や行方不明などの重大事故に発展する傾向にあります。
これは、ダイビング中の運動やストレスが発作を起こす病気を持っている割合が高いことや、運動能力や判断力、体力が低下していることが原因として考えられます。
ダイビング事故の死亡原因として多いのは、虚血性心疾患(狭心症・心臓発作など)や呼吸器系の問題です。特に心臓の問題で死亡するケースが最も多く、40代以上のダイバーでは浸水性肺水腫(しんしせいはいすいしゅ)も目立って多いと言われています。
ダイビング事故を避けるには、日頃の摂生と、ある強度以上の身体活動を続けることです。また、病気の予防や体力の維持を心がけましょう。そして、ダイビングの絶対的禁忌となる疾患や症状には十分に注意しましょう。

インストラクターとマンツーマンでダイビング
4. シニアダイバー必見!ダイビングを安全に楽しむためのチェックポイント
スキューバダイビングを安全に楽しむためには、信頼できるダイビングスクールを選んで、丁寧で安全なダイビングライセンス講習に参加しましょう!
一度自分で足を運んだことのあるダイビングショップは、インストラクターやスタッフと顔見知りになれます。2〜3回一緒に潜ったインストラクターは、自分のスキルやダイビング中に見たいものなどの好みを知ってくれます。初心者のうちはライセンスを取得したショップに通い続け、課題を1つずつクリアしながらスキルアップすることをオススメします!
スキルアップする方法としては、ライセンスのランクアップ講習を受けるとともに、様々な経験をすることが必要です。水中で落ち着いて呼吸をし、安定して泳げるようになること、自分のスキルと限界を把握し無理のない範囲を知ること、自分の器材を正しく安全に使えるようになること。これらは、ダイビングで最も信頼できるのは、一緒に潜るガイドやバディではなく、自分自身と自分の器材ということを意味します。
ダイバーメディカルチェックシートの項目をチェック
以下に該当する場合は、59歳以下であっても医師の診断書が必要な場合があります。
- これまでに、通常の肉体的あるいは精神的能力に影響するような、肺、呼吸、心臓、血液の問題があったことがあります。
- 45歳を超えています。
- 中程度の運動(例えば、1.6kmを14分で歩く、あるいは、200mを止まらずに泳ぐ)をするのに苦労します。 または、過去12ヶ月の間に適性あるいは健康上の理由で、通常の身体活動に参加することができませんでした。
- 目、耳、または、鼻腔/副鼻腔に問題があったことがあります。
- 12ヶ月以内に手術を受けました。または、過去の手術に関係する問題が継続しています。
- 意識を失ったこと、偏頭痛、けいれん、脳卒中、頭部の重傷、持続性の神経傷害あるいは疾病になったことがあります。
- 現在、精神科的疾患、人格障害、パニック発作、あるいは、薬物やアルコール依存症で治療中です(あるいは、過去5年以内に治療 が必要でした)。または、学習障害あるいは発達障害と診断されたことがあります。
- 腰痛、あるいは、ヘルニア、潰瘍、糖尿病になったことがあります。
- 胃や腸に、最近の下痢も含めて、問題があったことがあります。
- 処方薬を服用しています(避妊薬、あるいは、メフロキン(ラリアム)以外の抗マラリア薬は除く)。
これらとは別に日頃から健康チェックを行いましょう。慣れているから大丈夫、いつもできているから大丈夫ではなく、以下の項目を確認して一つ一つ該当することはないかを確認することが、安全に楽しくダイビングを続けることにつながります。
ダイビング参加当日の健康チェック
- 前の晩の睡眠は十分なものか?
- 体はだるくないか?
- 食欲はあるか?朝食は脂っこいものは控えましょう
- 体温は平熱か?旅行には体温計を持っていきましょう
- 下痢や脱水症状はないか?
- 潜る前に飲酒していないか?飲酒が潜水前12時間以上あいているか?
- めまい、手足のしびれはないか?
- 粘液で鼻詰まりがないか?耳抜きは正常にできるか?
もし該当項目があったり、健康や体調面で不安なことがあったりした場合は、すぐにインストラクターにご相談ください。

何歳になってもダイビング
まとめ
ダイビングと年齢についてご理解いただけましたか?以下の点を覚えていただき、ぜひダイビングに挑戦してください。
- 年齢制限:PADIが定める最低年齢は10歳で、上限はありません。健康であれば何歳でもダイビングが可能です。
- 健康チェック:ダイビングに参加するには「ダイバーメディカルチェックシート」の提出が必要です。
- 高齢者のダイビング:高齢者でも安全に楽しむためには、身体的・精神的なストレスを最小限にすることが重要です。
- 健康意識の向上:ダイビングを始めることで、日常的な健康意識が改善されることがあります。
- 事故防止:高齢者ダイバーは若年層と比べて重大な事故に発展する傾向があります。
スキューバダイビングを安全に続けていくためには、日頃の健康管理と適切な身体活動が重要です。私たちダイビングスクールマレアのスタッフは、水中世界に癒されて楽しんでくれるダイバーさんと、できるだけ長く一緒に美しい景色を共有できればと思っています。
1年中ダイビングを楽しめる石垣島で、素晴らしい機会をみなさんと作れることを楽しみにしています!