オープンウォーターダイバー&アドバンスのダブル取得講習とは?
ダイビングライセンスの種類はたくさんあるけど、それぞれ何が違うの?
まだCカードを取得していない方には、オープンウォーターやアドバンスなどの言葉がよくわからないと思います。それぞれのコースには、前条件として必要なライセンスがあり、ダイビングスクールマレア石垣島店の「ダブル取得プラン」のように2つ以上のコースを連続して受講することができるものもあります。
今回は基本の4つのコースと、それぞれのCカードを取得する流れを説明させていただきます!
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目次
TogglePADIは初心者向けとステップアップで4つのコースがある
PADIスクーバダイバー(PSD) 講習日数:1日~2日
- コース中の合計ダイブ本数:2ダイブ
- 取得後は水深12mまで潜水可能
- プロダイバーの引率のもとでダイビングする必要がある
PADIスクーバダイバーはスキューバダイビングの入門ライセンスですが、基本となるオープンウォーターダイバーを取得するのに日数が足りない場合や、何らかのトラブルで合格できなかった場合に認定されることが多いランクです。
体験ダイビングで行ける最大水深も同様の12mですので、体験ダイビングからのステップアップといってもよいかもしれません。
PADIオープンウォーターダイバー(OWD) 講習日数:2日~3日
- コース中の合計ダイブ本数:4ダイブ
- 取得後は水深18mまで潜水可能
- バディと2人でダイビングが可能
バディと一緒に潜水計画を立てて、ある程度のトラブルにも対処できる自立したダイバーとして、オープンウォーターダイバー達だけでプロダイバーの引率がなくてもダイビングツアーに行くことができるようになることが目標のコースです。
PADIスクーバダイバーをクリアしていなくても参加可能なコースで、こちらが基本となるスキューバダイビングの初心者ライセンスという位置づけです。
PADIアドベンチャーダイバー(ADV) 講習日数:1日
- コース中の合計ダイブ本数:3ダイブ
- 取得後(ディープのアドベンチャーダイブを修了すれば)は水深30mまで潜水可能
アドベンチャーダイブとは、ディープダイブ、ドリフトダイブ、水中写真撮影などの特別な目的を持ったダイビングのことで、インストラクターから学びながら様々な楽しみ方を試してみるための経験ダイブです
後述するアドバンス講習は2日間が必要ですが、アドベンチャーダイバーのCカードは1日で認定可能です。参加する3ダイブはすべて自分が興味ある分野を選択することができます。
PADIアドバンスドオープンウォーターダイバー(AOW) 講習日数:2日
- コース中の合計ダイブ本数:5ダイブ
- 取得後は水深30mまで潜水可能
ディープダイブと水中ナビゲーションのアドベンチャーダイブを必須項目として参加し、それ以外の3つはアドベンチャーダイバー同様に自由に選択して経験するステップアップ講習です。
オープンウォーターダイバーからステップアップする方のほとんどが、2日間の日程でこちらのコースを受講します。
オープンウォーターとアドバンスのダブル取得講習とは?
PADIスクーバダイバーとPADIアドベンチャーダイバーは飛び級することのできるライセンスなので、多くのダイバーが最初はオープンウォーターダイバーからスタートし、次にレベルアップとしてアドバンスドオープンウォーターダイバーのライセンスを取得します。
アドバンスドオープンウォーターダイバーは、オープンウォーターダイバーを取得すればすぐに参加することができます。この条件を活用して、限られた休暇と沖縄旅行の中でオープンウォーターダイバーとアドバンスドオープンウォーターダイバーを連続して同時に受講し、一度に2つのCカードを取得することを「ダブル取得」「W取得プラン」と呼んでいます。
忙しい日本人にはもちろん、長く休みを取れる方にぴったりのおすすめプランです。
ダブル取得講習の内容とスケジュール
マレア石垣島では、オープンウォーターダイバーとアドバンスドオープンウォーターダイバーを5日間で同時に取得できるダブル取得プランがあります。
ここからは、その内容をお伝えします!
AM | PM | |
1日目 | 石垣島到着✈ | OWD学科講習3~5時間 |
おーりとーり石垣島 | eラーニングかマニュアルでの講習かによって時間は変動します。 | |
2日目 | 限定水域講習 ビーチ海洋講習(2ダイブ) |
フィードバック 翌日の話 |
講習参加人数やスキルの進捗によって所要時間は変動します。 | ビーチ講習で行ったスキルのフィードバックと翌日の予習を行います。 | |
3日目 | OWボート海洋講習(2ダイブ) | AOWボート講習(1ダイブ) OWD申請&AOW学科講習 |
昨日よりも深いところでスキル練習します。 | アドバンス講習を始めます! | |
4日目 | AOWボート海洋講習(2ダイブ) | ※オプションダイブ可 |
選択科目とダイビングスポットによって実施項目と内容は変わります。 | ボートは1日便のため、オプションダイブを行わない場合は船上待機となります。 | |
5日目 | AOWボート海洋講習(2ダイブ) | ※オプションダイブ可 AOW申請 |
選択科目とダイビングスポットによって実施項目と内容は変わります。 | ボートは1日便のため、オプションダイブを行わない場合は船上待機となります。 |
1日目
石垣空港に15時までの到着であれば、着いた日から講習を始めることができます。当店はホテル併設のダイビングショップのため、宿泊と送迎サービスをセットで予約すると便利ですよ。
もちろん、石垣市内の他のホテルにご宿泊される場合も講習期間中であればホテルとショップ間の送迎を行いますのでご安心ください。(※送迎範囲に限りがありますので、事前にご確認ください。)
事前にお送りしているeラーニング(オンライン学科)かマニュアルの事前学習をもとに学科講習を進めていきます。石垣島に来る前の事前学習と石垣島に着いてからの学科講習に必要な時間は、eラーニングとマニュアルでは少し異なります。
マニュアル | eラーニング | |
事前学習 | 約6~12時間 | 約8時間~15時間 |
学科講習 | 約4~5時間 | 約2時間30分 |
これは目安時間ですので、学習の理解度によって個人差があることをご了承ください。
マニュアル学習では本で内容を読んでいただき、全5章の章末問題に回答を記入して提出していただく必要があります。現地での学科講習ではこの章末問題の答え合わせを行いながら学習内容の確認を行い、最後に50問のファイナルエグザム(筆記テスト)を受けていただきます。
eラーニングはPCやスマホを使ってオンラインで学習をしていただき、オンラインで最終確認テストを修了することができます。現地での学科講習で行うエグザムは25問です。
エグザムはいずれも選択問題!万が一、不合格になってしまっても旅行中に再受講できますのでご安心ください!
2日目
マレア石垣島の限定水域講習と海洋講習の2ダイブは、ショップから車で20分~30分のところにあるビーチスポットで実施します。駐車場から器材を背負って、砂浜を歩いて海に入っていきます。
まずは腰くらいの深さの足の着く場所でスキューバダイビング器材の操作に慣れたり、呼吸の練習をしたりして、海に慣れてから水中に潜って基本スキルの練習をしていきます。
ビーチ講習のゴールは、万が一起こりうるかもしれないトラブルに対して、事前に対処法を学ぶことです。ですから、あえて水中で自分にストレスを与えることで、そのトラブルに対応できるように練習して自信をつけることができるようなカリキュラムになっています。
ビーチ講習で実際に練習することは以下の内容です。
- マスクに入った水を抜く方法
- レギュレーター(呼吸器)に水が入ったときに抜く方法
- 水中で浮力をコントロールして浮き沈みする方法
- ダイビング中に空気がなくなってしまったときにバディから予備の空気をもらう方法
- ダイビング中に空気がなくなってしまったときに一人で緊急浮上する方法
- マスクが水中で外れてしまったときに装着する方法
- 呼吸器が故障して空気があふれてしまったときの呼吸方法
上記は一例で、この他にも20以上のスキルを習得します。
実際にはダイビングをしていてこのようなトラブルに合うことは滅多にありませんが、もしこのようなトラブルにあった場合に簡単に解決する方法を知り、それを練習して万一の事態に備える準備をしておくことが重要です。
これらのスキルは「嫌だなぁ」と思うスキルかもしれませんが、これらのスキルに自信がつくことで翌日以降のボートダイビングを楽しむ余裕ができます!
3日目〜5日目
朝は7時30分前後に集合してボートが停泊している港へ向かいます。マレア石垣島の併設ホテルや市街地のホテルから港へは、車で10分の距離ですので、船酔いが心配な方はこのタイミングまでに酔い止めの薬を飲んでおくことをおすすめします。
港に着いたらウェットスーツを腰まで着て出港です!海から眺める八重山諸島の景色を横目にワクワクしながらダイビングスポットまでの到着を待っていてください!船を走らせて20分~30分ほどで最初のダイビングスポットに到着します。
ダイビングスポットに到着したら担当インストラクターが「ブリーフィング」を実施します。今から潜る場所の水中の様子や、水中でやってもらうスキル等を説明しますので、しっかり聞いてください!
初めてのボートダイビングは緊張するかもしれませんが、楽しんだもの勝ちです。前日に潜ったビーチの透明度や魚の数と大きさは比にならないくらいで、とっても楽しいです!期待以上の楽しさが待っていますので、ボート講習の初日は特に「楽しむこと」を一番の目標にしてみてください!
足の着かない水深の海へボートから飛び込み、ドキドキしながら潜った水中では、笑ったときにできるシワからマスクに水が入ることがあるかもしれません。
余裕があったらレギュレーターを外してカメラに向かってピースをするのもアリです!でもそうすると呼吸器や口の中に海水が入ります。
自分があとどのくらいの空気が残っているかを確認してもらいますし、サンゴ礁や生き物達の棲家を傷つけないために水中で浮くことも沈むこともない「中性浮力」を意識したダイビングをしてもらいます。
でも大丈夫です!前日にビーチでしっかり練習しているので、自信を持ってこれらの状況に対処してみてください。1つ1つのスキルがさらに自信につながること、間違いなしです!
ボートダイビングで初めて実施するスキルは、前日にクリアしたことに応じて個人差がありますが、ほぼ全員が行うスキルとしてコンパスナビゲーションと緊急手順があります。
コンパスナビゲーションは、水中でコンパスを使用し、スタート地点から指示された方角へ進み、そこからスタート地点へ戻るスキルです。前日に一度陸上でコンパスの使い方を練習しますので、ほとんどの方がちゃんと帰ってこられます。
もう1つの緊急手順は、エア切れのシミュレーションです。水中でタンクの空気がなくなってしまった場合を想定して、1人で水面まで浮上するスキルです。実際に空気がなくなった状態で行うわけではなく、浮上するのはボートのすぐ近くです。また、前日に浅いビーチで練習をしているので、慌てずにスキルを練習しましょう。
ボートで行くダイビングスポットは風向きや海況などによって当日に船長が決定しますので、毎日毎回変わります。1ダイブ目は基本的に波や流れがなく穏やかで、水中の透視度が安定している場所に行くことが多いです。浅めの砂地の場所であったり、浅めのサンゴ礁付近にある岩場のポイントであったりと、しっかり海底に着底して体を安定させながらスキル練習をすることができますのでご安心ください。
ボート講習は午前中に2ダイブすればオープンウォーターダイバー認定です!
お昼ご飯はボートに用意されていますので、しっかり食べて午後の講習に備えましょう!
2ダイブ目や3ダイブ目にはマンタやウミガメを観察することのできるダイビングスポットに行くこともあります。そこではサンゴがたくさん生息しているので、しっかりと中性浮力を意識しながら、水中をさらに快適に泳ぐ練習や、石垣島の海のブルーやカラフルな魚たちとのダイビングを楽しんでくださいね!
ボート講習の午後からは、早速アドバンスドオープンウォーターダイバー講習に突入です!
実際にアドバンス講習で行うスキルに関しては、その日のダイビングスポットとそれぞれの講習生が選択した項目を照らし合わせてインストラクターが順番を決めていきます。
アドバンス講習の項目は全部で5つあり、2つは必須項目で3つは選択項目です。
・ディープダイブ(必須項目)
オープンウォーターダイバーでは行くことのできない水深18mを越えたダイビングを経験します。水中で行うことは、実際に20m~25mくらいの水深へ行き、見えている色の確認・現在の水深の確認を行い、最後にしっかりと安全停止をして帰ってくるというものです。
深くいけばいくほど水中では色が異なって見えるので、その違いに驚く講習生が多いんですよ!
・水中ナビゲーション(必須項目)
オープンウォーターダイバーではスタート地点から指示された方角に進み、180度方向転換してスタート地点に戻ってくるという「直線ナビゲーション」を行いました。アドバンス講習では応用編として、「四角形ナビゲーション」「ナチュラルナビゲーション」を行います。
四角形ナビゲーションでは、コンパスを用いて四角形を描きながら帰ってくるものです。OWD講習よりは難易度が上がりますが、スタート地点に帰れた時はとても達成感があります!
ナチュラルナビゲーションは、コンパス等を使わずに水中の目標物のみを確認してスタート地点に戻ってくるスキルです。これまでは常に誰かの後ろを泳いでいたかと思いますが、バディと一緒に水中の景色を確認しながら戻ってくることは気持ちが良いですよ。
・中性浮力(選択項目)
ほぼ全員の講習生が選択するのがこの項目です。そして初心者ダイバーさんが口をそろえて苦手だというのが、この「中性浮力」です。
中性浮力とは浮きも沈みもしないで水中にプカーッと浮く状態のことをいいます。この中性浮力はスキューバダイビング器材を使いこなす必要があることと、水中での体のバランスを取ることが大事になってきますので、BCDの操作や水中での動き方に慣れていないダイバーさんは難しく感じてしまいます。
アドバンスの中性浮力講習では、そのコツと感覚を養ってもらう内容になっています!中性浮力をモノにして「ピークパフォーマンス・ボイヤンシー」と呼ばれる無重力状態を味わってみてください
・ボートダイブ(選択項目)
ダイビングはビーチとボートで行うことができますが、時間や費用が許すのであればボートダイビングをしたほうが断然に経験になりますし、何よりも楽しいです!
オープンウォーターダイバーコースからボートに乗っていることがすでに講習の一環になりますので、器材などの荷物のまとめ方や船酔いの予防方法、ボートのタイプに合わせて海に入るときと上がるときの最適な方法を学べるのがこの項目です。
・水中カメラ撮影(選択項目)
最近は撮影機材とSNSの発展とともに人気項目の一つです。GoProなどの防水カメラを持っいてる講習生はぜひこの項目を選択してみてください!
水中カメラを持っていなくてもマレア石垣島にはダイビング用のレンタルカメラがありますので、ご希望であればスタッフにお声がけください。コース中にウミガメやマンタに出会えたらラッキーですその思い出を水中写真に残してみましょう!
陸上と水中では写真の撮り方や構図の考え方が多少異なります。水中でもきれいに映える写真や動画を撮るコツを習ってみましょう!
まとめ
いかがでしたか?
アドバンス講習の説明あたりで感じていただけたかと思いますが、ダイビングって続ければ続けるほどめちゃくちゃ楽しいんです!自分が経験したことのない水中世界を見ることは非常に刺激的ですし、世界観が変わります。
ダイビングスクールマレア石垣島では5日間のダブル取得プランで海の世界を広範囲に楽しむことができるダイバーを育成することができます。もし不安なことや気になることがありましたら、何でもお問い合わせください。ご来店をぜひお待ちしております!
毎月先着5名様限定でコース料金が50%OFF!マレア石垣島のダイビングライセンス講習キャンペーン
この記事を書いた人
吉野みずほ(40)PADIコースディレクター
立命館大学 政策科学部卒業
得意なことは、少人数で学習効果の高いトレーニングを行うことと、サンセットを眺めながらの美味しいビールの飲み方
– Profile –
実家のある京都で幼少の頃より山や湖などの自然で遊び育ち、大学を卒業した後に東京で就職。人材紹介会社の勤務を経て、趣味として始めたスキューバダイビングでプロ資格まで取得。
その後、生徒だった時に尊敬していたインストラクターを追いかけて沖縄へ移住。宮古島で7年間のインストラクター勤務の後に、マレーシアで年に1回だけ開催されるトレーナーコースでPADI最高峰インストラクター資格を取得。
ダイビングスクールマレア史上2人目の最高資格を所持する女性インストラクターとして、最南端店舗の石垣島で初心者からダイビングを極めたいプロ志向の方まで優しく丁寧に指導しています。